相模の古代史
鈴木靖民著 3,000円(税別)
限られた文献史料と考古学の成果を対話させながら、これまでの相模古代史の見直しと古代地域社会の実像に迫る。郡家の政庁や正倉群、厨家などの構成を復元するだけでなく、その周辺の寺院跡、祭祀場跡、工房跡、水陸の交通路や施設とのつながりを追い、郡司などの存在や役割を有機的に押え、加えてその周囲の集落や自然利用なども分かるようなトータルな景観の理解を目指す本書は、古代の地域史研究を推進するための道標となる。
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序 ――『神奈川県史』から木簡研究へ ―― | ||