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関ヶ原合戦の深層

関ヶ原合戦の深層



谷口 央編  2,500円(税別)
A5判・230頁 ISBN978-4-86215-142-1


豊臣政権が崩壊へと向かうとき、いったい何が起きたのか! 本書では政権内の矛盾や軋轢、西軍にくみした諸将が抱え込む内部事情に焦点を当て、関ヶ原合戦の深層に迫る! 政権中枢部の内情を増田長盛の目線で読み解き、毛利家が関ヶ原本戦で不戦となった要因を徹底解明して定説の見直しをはかる。さらに豊臣家と関わりが深い中部地方の諸領主のおかれた状況や、上杉・佐竹・真田・長宗我部・島津の各大名がなぜ西軍にくみし、関ヶ原合戦を迎えることになったのか、その真相に肉薄する。


主な目次


総論 関ヶ原合戦の位置づけと課題…………………………谷口 央(首都大学東京 准教授)

 第1部 政権の中枢
増田長盛と豊臣の「公儀」-秀吉死後の権力闘争-………石畑匡基(九州大学大学院博士後期課程)
軍事力編成からみた毛利氏の関ヶ原…………………………光成準治(県立広島大学非常勤講師)
上杉景勝の勘気と越後一揆……………………………………片桐昭彦(練馬区郷土資料調査員)
【コラム】佐竹氏と関ヶ原合戦………………………………森木俊介(茨城県立歴史館)

 第2部 政権の周辺
関ヶ原合戦と尾張・美濃………………………………………山本浩樹(龍谷大学文学部准教授)
関ヶ原合戦と長宗我部氏のカタストロフィ…………………津野倫明(高知大学人文学部教授)
島津義久〈服属〉の内実-関ヶ原への道程-………………黒嶋 敏(東京大学史料編纂所助教)
【コラム】
真田と上杉を結んだ道-戦国・織豊期の沼田と会津-……竹井英文(東北学院大学文学部専任講師)

特論「関ヶ原合戦図屏風」-作品の概要と研究の現状-…高橋 修(茨城大学人文学部教授)

 大阪歴史博物館・関ヶ原町歴史民俗資料館・彦根城博物館・行田市郷土博物館・福岡市博物館・岐阜市歴史博物館所蔵の合戦図屏風の全景写真を見開きで掲載


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