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城館と中世史料

城館と中世史料 ―機能論の探求―



齋藤慎一編  7,500円(税別)
A5判・390頁 ISBN978-4-86215-149-0


「城とはなにか!」 本書では「同時代史料から中世城館がどこまでわかるのか」という分析を全国的に集めることで、歴史学(文献史学)の立場から中世城館研究を提起する。現存する城跡調査や発掘による城館研究が奮闘するなかで、中世という時代に、城はどのような役割を果たしていたのか、歴史学の研究手法を駆使して解明する初めての試み。


主な目次


序……………………………………………………………齋藤慎一(江戸東京博物館)
   第1部 中世城館の史料論
南北朝内乱と城館…………………………………………齋藤慎一
南北朝・室町期南九州の城郭……………………………高橋典幸(東京大学)
守護所革手と正法寺の戦い………………………………三宅唯美(恵那市役所)
大名領国における公的城郭の形成と展開………………馬部隆弘(大阪大谷大学)
城館用語から見る南九州の地域性………………………吉本明弘(薩摩川内市川内歴史資料館)
「寄居取立」と地域社会…………………………………簗瀬大輔(群馬県立歴史博物館)
「戦功覚書」と城郭研究…………………………………竹井英文(東北学院大学)

   第2部 城館の変遷と地域支配
平安中期における城館の機能と性格……………………吉田 歓(米沢女子短期大学)
中世前期の在地領主と町場の城館………………………田中大喜(国立歴史民俗博物館)
観音寺城の成立と展開……………………………………新谷和之(和歌山城整備企画課)
三好・松永氏の山城とその機能…………………………天野忠幸(関西大学)
戦国大名宇都宮氏の支城管理体制………………………江田郁夫(栃木県立博物館)
天正期伊達・相馬境目と城館……………………………垣内和孝(大安場史跡公園)
戦国・織豊期の城と聖地…………………………………中澤克昭(上智大学)


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