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中世奥羽の墓と霊場

中世奥羽の墓と霊場



山口博之著  7,000円(税別)
A5判・340頁 ISBN978-4-86215-176-6


神仏の霊験あらたかで、神社仏閣も建ち、人びとを救済する信仰の場「霊場」は、東北の各所にあって、ときの政治や社会を突き動かす核となっていた。本書では、文字には残りにくい中世人の心性を墓や塔婆などのモノ資料から迫り、聖地・霊地の遺跡に光を当てながら、東北中世史の歴史を解き明かす。考古学の手法で描き出す在地霊場の実態とは!

目  次

序 論 中世奥羽の霊場

  第1部 墓
陸奥の中世墓 ― 火葬と納骨 ―
中世出羽の屋敷墓
中世奥羽の墳墓堂
中世奥羽の六道銭
出羽南半の中世古道 ― 墓と道 ―
上荻野戸村絵図に表われた樹木

  第2部 塔婆と供養
板碑と霊場
成生荘型板碑の世界
板碑と木製塔婆 ― 山形県と大分県の板碑の類似から ―
古代陸奥の造塔 ― 新田(1)遺跡出土の相輪状木製品 ―
中世前半期の追善仏事 ― 石造物銘文を中心に ―

  第3部 寺社と城館
遊佐荘大楯遺跡と鳥海山信仰の中世史 ― 空間の考古資料論 ―
城館と霊場
首が護る城
窯業と寺社 ― 羽黒町執行坂窯製品の刻画文と中国意匠 ―
付 荷葉蓮台牌の展開 ― 荷葉蓋(荷叶盖)小考 ―


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