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治水技術の歴史

治水技術の歴史   中世と近世の遺跡と文書



畑 大介著  7,000円(税別)
A5判・280頁 ISBN978-4-86215-185-8


人々は水といかに向かい合い、どのような技術で水をコントロールしてきたか。本書では中世・近世の治水技術に焦点をあて、河川堤防や護岸施設の構造、著名な信玄堤の実態、堤防保護の牛枠や崩壊を防ぐための工法、池堤防・用水路・堰のあり方、そして治水に携わる人々と技術との関係にまで視野を広げて議論する。永久の課題である治水のあり方を歴史に学ぶ。

目  次

序 章 中近世治水施設研究の視点

  第1部 考古学からみた治水施設の構造と技術
第1章 中近世における河川堤防の構造と技術
第2章 河川石積み堤防の内部構造に関する考察
第3章 中近世移行期の石材を用いた河川護岸施設
第4章 拉材構造をもつ護岸施設の系譜と展開
第5章 利水施設と蛇籠の動向
  第2部 信玄堤と関連治水施設
第1章 竜王信玄堤の構造について
第2章 信玄堤に関係する治水施設の動向
  第3部 近世牛枠類の展開と構造
第1章 近世牛枠類の展開―山梨県の国中地域を例に―
第2章 静岡県における近世牛枠類の展開
第3章 聖牛と棚牛の仕様について
第4章 沈枠と大・中・小枠の仕様について
第5章 発掘された枠類の位置付けと施工の実態
  第4部 治水に携わった人々と技術
第1章 『家忠日記』にみる戦国期の水害と治水
第2章 「川除」を冠する近世初期の治水技術者のかたち

終 章 総 括


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