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中世墓の終焉と石造物

中世墓の終焉と石造物



狭川真一編  5,000円(税別)
A5判・220頁 ISBN978-4-86215-208-4


室町時代後期から江戸時代初期にかけて、石塔は小型化し、量産化に向かう。本書では、文化財指定の枠から外れた無数の石造物を把握し、全国各地の様相を集約することで中世墓終焉の様子を探り出す。膨大な数量の石造物を対象とするため、全貌把握には至らないにしても、学史上初めての試みであり、本書によって野に埋もれた多くの石造物が歴史を映し出す鏡であることが明らかになる。


目  次


はじめに………………………………………狭川真一(大阪大谷大学文学部文化学科 教授)

関 東
 小型五輪塔の成立と展開…………………齋藤 弘(栃木県立学悠館高等学校教諭)
北 陸
 中世墓の終焉と近世的墓地景観…………赤澤徳明(福井県教育庁埋蔵文化財調査センター)
東 海
 中世末・近世初頭の石塔の展開…………竹田憲治(三重県埋蔵文化財センター)
摂津・山城・近江
 中世墓の終焉と石造物……………………佐藤亜聖(元興寺文化財研究所)
河内・和泉・大和・紀伊
 中世墓の終焉と石造物……………………海邉博史(堺市博物館)
山 陰
 中世墓終焉期の石塔………………………M野浩美(米子市 文化振興課)
山陽・四国
 石造物の変容と中世墓の終焉……………松田朝由(大川広域行政組合 埋蔵文化財係)
九 州
 中世墓から近世墓への諸様相……………原田昭一(大分県教育庁埋蔵文化財センター)


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