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中世水軍領主論

中世水軍領主論   紀州熊野からのアプローチ



高橋 修著  5,000円(税別)
A5判・250頁 ISBN978-4-86215-239-8


本書は、湊やその後背地に勢力基盤を構築することにより地域社会に影響力を及ぼし、そうした実力を背景に海上での軍事活動、広域にわたる経済活動を積極的に展開した水軍領主の姿を、平安・鎌倉時代から南北朝・室町・戦国時代にかけてのいくつかの局面に焦点を当てながら復元し、その領主支配の特質を考察しようとするものである。


目  次


序 論 水軍領主論の軌跡、熊野水軍研究の焦点

   第T部 熊野水軍と地域社会
第1章 別当湛増と熊野水軍 ―その政治史的考察―
付 論 平忠度とその生誕地伝説
第2章 海辺の水軍領主、山間の水軍領主 ―紀州安宅氏・小山氏の成立とその基盤―
付論1 戦国・織豊期の安宅氏・小山氏
付論2 熊野山中の領主
第3章 水軍領主、二つの相貌 ―鵜殿長政家と長高家―

   第U部 熊野から陸奥へ、紀伊半島と瀬戸内
第4章 名取熊野社の中世 ―「熊野堂」から「三山」へ―
付論1 熊野信仰を担った人々 ―先達から本願へ―
付論2 本願が所持した「熊野権現縁起絵巻」
第5章 村上水軍と海の雑賀衆 ―新出の「村上武吉過所旗」をめぐって―

初出一覧
あとがき


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